台風１９号が襲来し、関東地方をはじめ広域にわたって多くの被害が発生しました。
被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、残念ながらお亡くなりになりました方々にお悔やみを申し上げます。

日野市にでは浅川流域に避難指示が出され、約８千６百人の市民が避難所に避難しました。このように多くの市民が避難したのは初めてであり、避難所での多くの課題も浮き彫りになりました。また、新井交差点でのマンホール破損、三沢三丁目の土砂崩れ、新井地区センターでの床上浸水、倒木被害など多くの被害が発生しました。その復旧対応に係る予算は約９千万円に及ぶとみられ、順次予備費、市長の専決処分、１２月補正予算にて対応致します。
　日野市議会では、１１月１日に今回の色々な課題と予算措置要望の要望書を市長に議会として提出を行います。また、同日、日野橋の早期開通に向けて立川市議会全議員と日野市議会全議員が東京都知事宛に要望書を東京都建設局に提出いたします。災害に強い街、安全安心な街を目指して今後も取り組んで参ります。

日野市の財政について申し上げさせて頂きます。９月議会決算において日野市の財政状況が非常に厳しいことが判明しました。今後３年間で約100億円の財源が不足します。また、財政の弾力性を示す経常収支比率（臨時財政対策債を含めず）は、１００％となり新たな施策や臨時的支出にまわせる財源が無くなってしまいます。この原因は歳入において都道府県間の配分基準の見直しにより地方交付金が減少、普通交付税が前年度より減少した事が挙げられます。歳出においては、高齢化により社会保障関連経費である扶助費や介護保険の増加、後期高齢者医療の特別会計への繰出金の増加、保育園の新設や保育園運営経費の増加、市職員の定年退職者の退職金の増加などが挙げられます。議会としてもこの事態は看過出来ません。今後経営感覚を再度認識し、市民に負担を強いる前に、議員報酬のカットをはじめ市三役の報酬カットを各任期中は行うべきと考えます。実現するのは簡単ではないと思いますが、実現に向けて取り組みたいと思います。
　詳しくは、西野正人議会報告をお読み下さい。

日野市議会議長　西野正人

令和元年11月1日