平成29年第3回定例会(9月議会)は、9月1日より27日まで開催されました。一般質問は19人の議員が質問をしました。また、平成29年度一般会計予算の補正・特別会計予算の補正については、挙手による賛成多数にて可決されました。平成28年度一般会計決算も挙手多数にて承認されました。平成28年度特別会計決算においても審議され全会一致また挙手による賛成多数にて承認されました。
請願につきましては、2件提出されましたが2件とも不採択になりました。
はじめに一般会計予算補正においては、大坪市長に交通不便地域における要望書を提出させて頂きましたが、早くも今議会において基本調査費が計上され一歩を踏み出しました。また、栄町地域の方から要望を受けていました四ツ谷前地区ほか転落防止柵修繕(日野用水転落防止柵・薬王院前)(2,456千円)が予算化され、少し時間がかかりましたが本年度でこの場所の修繕が終了し安全が確保されることとなりました。東光寺地区においても日野用水開削450周年記念としまして用水の整備工事(15,999千円)も行われることとなりました。
■減額補正で約1400万円の経費削減!関係者と職員の努力を評価
今補正において注目されるのが、減額補正です。これは建設営繕課職員が2年半かけて商工会建設業部会所属の一級建築士の研修を受けて、何件かの設計・監理業務の業務委託をしないで職員が行うこととなったためで、約1,400万円の経費削減となりました。色々な課題もありますが、何より若手職員がやる気を出し真剣に取り組んでいる事は何より財産ではないでしょうか。そして、第5次行財政改革大綱にて市民の皆様にも痛みを伴う協力をして頂かなければならない状況において職員意識の改革は当然必要と思います。
■日野市印鑑条例の一部を改正しました
さて、以前私はマイナンバーカードで市役所1階ロビーにある多機能端末機にて印鑑証明を取ろうとしましたが、システム改修で使用できませんという張り紙があり窓口にマイナンバーカードを持って申請に行きましたが、窓口ではマイナンバーカードでは印鑑証明が取れないと言われました。そんな話はないであろうと言う事で、申し入れを行った結果、今議会においてシステム改修等で使えない時に登録者本人の申請に限り窓口で印鑑証明が取れるように条例改正がなされました。
その他、農業委員の公選制が廃止され、市長の任命によるものとなったため日野市農業委員会委員定数条例が制定されました。人事案件におきましては、日野市教育委員会委員の任命において即決にて真野広氏が同意任命されました。また、日野市固定資産評価審査委員会委員委には、山崎功氏が同意任命されました。
■平成28年度一般会計決算が可決されました。経常収支比率が93.9%に悪化!
平成28年度一般会計決算においては、歳入659億7,855万円 歳出636億8,522万円 歳入歳出差引額28億9,330万円となり余剰金においては、公債費の返済また財政調整基金などの基金に積立を行いました。
歳入においては、法人市民税が減となり個人市民税は増となりましたが、結果として前年度比マイナス1.3パーセント約4億円の減となりました。また、利子割交付金、配当割交付金、株式等譲渡所得割交付金地方消費税交付金が低金利の影響・熊本県で発生した大地震の大幅減となりました。
歳出においては、議会費が4,600万円の減・民生費が生活保護費等の扶助費増大で14億2,588万円の増・衛生費が3億4,559万円の増・商工費は、プレミアム商品券のプレミアムが20パーセントから10パーセントとした為などで1億2,200万円の減・教育費においては、第5小学校の増築などが終了したため8億144万円の減となりました。
今決算において今後の財政問題としては、高齢化による扶助費の増大にどのように取り組み抑えていくのか、また、経常収支比率が93.9パーセントと悪化し財政の硬直化が進んでいく中において、第5次行財政改革大綱をしっかり進めて行かなければなりません。
平成28年度一般会計決算は、最終日に各会派代表が賛否の意見を述べ採決において賛成多数で承認されました。
最後に今月は衆議院選挙が行われます。貴重な一票を大切にして頂き棄権することが無いようにして頂きたいと思います。皆様の一票が日本の未来を決めます。
日野市議会議長 西野正人
平成29年10月1日