■自民党会派で行政調査─輪島市・珠洲市・七尾市・羽咋市を視察
10月8日(木)~9日(金))から開催された長野県長野市で開催されました第77回全国都市問題会議に参加をしました。また、この機会を利用して石川県輪島市の白米千枚田、七尾市にある能登演劇堂等の行政調査を行いました。
千枚田は国道249号沿いにあり、小さな田(1004枚)が幾何学模様を描いて海岸まで続いています。そして白米千枚田では手作業による昔ながらの伝統的な農法が今なお行われており、日本農業の聖地としてその継承保存に取り組んでいると言う事ですが、保存するにはマイ田んぼが持てるオーナー制度など並々ならぬ努力があり伝統、文化を守る事の大切さと難しさを改めて痛感したところです。また、能登演劇堂におきましては、舞台奥の壁が開閉式になっており、外舞台とつながり外の自然を借景とする事が出来、発想とスケールの大きさにすごさを感じました。この能登演劇堂建設については、俳優の仲代達矢氏が家族で初めて能登を訪れたのがきっかけに無名塾能登中島合宿が始まり今では3〜4年に1回ロングラン公演も行われてまちおこしに貢献されています。
■都市問題会議では長野市のまちおこしの取り組みを学ぶ!
全国都市問題会議におきましては、基調講演で登山家の田部井淳子氏がエベレストへ女性として初登頂した時の話をされましたが、印象に残っているのは、中国側から中国の女性登山隊も同時期に登頂を目指していてあと数日遅れていれば女性としての初登頂者にならなかった事。また、頂上に何もない状態の写真が最後にとられたと言う事(中国隊が登頂した際に中国旗を立てたため)。そして、田部井氏が登頂した時と現在のエベレストの自然環境・状況が大きく変化してしまっていることに驚きを隠せませんでした。
主報告におきましては、「活き生き『ながの』元気な長野―人口減少の克服に向けて、オール長野の力を結集―」と言う演題で長野市長 加藤久雄氏の講演を、また、一般報告として立教大学観光学部兼任講師 清水慎一氏の「人口減少社会に立ち向かう─連携の地域活性化戦略」を拝聴させて頂きました。これらの内容を現在の日野市にどのように生かしていくのか考えましたが、現在日野市には「まちおこし連絡協議会」があり各種の団体が一体となってまちおこしとして、新選組まつり、よさこい祭りなどを行っていますが、もう一歩前進させなくてはいけないのではないかと思った次第です。今回の行政調査、また、都市問題会議で学んだことは今後市政に反映させて行く為に頑張りたいと思います。
日野市議会議員 西野正人
平成27年11月1日