東日本大震災におきまして多くの人がお亡くなりになり心より哀悼の意を表すると共に被災に遭われた皆様にお見舞を申し上げます。地震発生後、１ヶ月が過ぎた４月15～17日ボランティアとして岩手県大槌町の桜木町地区にて復興支援のお手伝いをさせて頂きました。大槌町は今回の地震における津波の被害が甚大な地区で、テレビ等におきましても報道が多くなされている地域です。主な作業内容は津波にて浸水をしたお宅にて使用出来なくなった家財の搬出、畳を上げて床板をはがし床下へたまった約２センチ溜まったヘドロをかき集め近くの仮捨て場への搬出、及び庭に溜まったヘドロの搬出が主な仕事でした。初日にお伺いした高橋さんは、妹さん夫婦が津波でお亡くなりになったそうです。作業終了後、高橋さんに何度も何度も「ありがとうございました」とお礼を言われた事が今でも印象に残っています。そして、私も避難所暮らしなので避難所に戻らなくてはならないと笑いながら言った言葉には「頑張って下さい」としか言えませんでした。
　大槌町の被災状況は掲載の写真のとおりです。10ｍもある防波堤が津波によりなぎ倒され、木造家屋は全て流され倒壊し、形が残っているのは鉄骨構造の鉄骨とコンクリート造りの外壁だけです。車は流され船は打ち上げられ、町中がカビの臭いと腐臭が混ざった今までに経験のない異臭でみちており、その惨状はただただ「ひどい」としか言い表せない状況でした。また、自衛隊員、警察官の方が列を作り遺体の捜索活動をしている姿は言葉として表現出来ない痛切な思いをいだきました。
　今後、この町が本当に復興する事が出来るのかと考えると、正直あまりにも困難な状況です。まさにゼロではなくマイナスからの復興です。そんな中、私たちに一体何が出来るのかあらためて自問自答するところです。政府は一刻も早くしっかりとした施策を打ち出すと共に被災者の皆さんの立場に立って事を進めなければならないと思います。
　今、人として議員として私に出来る事をしなくてはなりません。今回だけではなく時間が取れれば再度、大槌町に伺いお手伝いをしたいと思います。日野市民の皆様も復興に向けて御協力お願いします。日本国民一体となって未来に向けて頑張りましょう。　～　がんばろう！　日本　～

日野市議会議員　西野正人

平成23年5月1日